淫獣聖戦ZZ 第8章 改訂版
著者 : パンダパン




光時の顔がぼやけ、替わりにそこにあらわれたのは、以前、合宿で訪れた先で教師の桜井先生を犯した神主――黒玉法師の化けていたあの老人の顔だった。

「――ひっ」
思わず麻衣が短い悲鳴を漏らす。
男の裸身も、若い男のものから、筋の浮いた老人のものに変わっている。そして、下半身はまだ、麻衣とつながったままだった。
光時の精に満たされたままの女性器の中で、今度は神主の黒光りする年代物の陰茎がムクムクと硬く大きくなっていく。

「――い、嫌ぁーーーーーっ!!」
麻衣が絶叫した。
無理もない。花の乙女が、若い美男子にならともかく、白髪混じりの老人に抱かれたいはずもない。
おぞましさに顔を引きつらせ、逃げようと身をよじる麻衣の口に、妖しい光を明滅させる球体が放り込まれる。

「……むぐ……ん゛ー!!」
そのとたん、快楽に全身がとろけ、麻衣は抵抗力を奪われた。

「ひっひっひっ、久方ぶりの百泣き黒玉の味はどうじゃ? 堪えられなかろう?」
あの時、亜衣と一緒に木に縛りつけられ、口に黒玉を含まされて悶絶した記憶が蘇る。
ホトの内側を梅の護符で守られていたがために、その時は何とか耐えられたが、邪鬼に嬲られただけでも秘所が疼き、蜜を垂らして姉妹そろってあられもなく乱れてしまった。
亜衣ですら身も世もなく悶えさせる、人外の淫具――黒玉の恐ろしさは身に染みて知っている。
しかも今回は、既に下の穴が征服されているのだ。
イったばかりの麻衣にとって、その刺激は既に許容範囲を大きく上回っていた。

「ん゛!! ん゛んーーー!!!」
神主が腰を何度か前後させただけで、途轍もない刺激が下半身を襲った。

(こんなの……こんなの耐えられるはず、ない!)
麻衣は敏感になった肉体が早くも昇りつめようとしていることを如実に自覚し、絶望に瞳を濡らした。

容貌に似合わぬ逞しい体つきの老人は、軽々と麻衣の上体を抱き起こし、座位を強要する。
否応なしに神主の逸物を根元まで?みこみ、深く挿入されたそれに奥を突かれて、麻衣が顎をのけぞらせて見悶える。
充血して?き出しになった陰核も自らの体重によって押しつぶされ、押し拡げられた陰唇と共に堪えがたい性感を生じさせている。

(も……もう……!)
この姿勢は、今の麻衣にとって極悪なまでに効果的過ぎた。

―――ビクッ、ビクビクビクッ
黒玉法師がほとんど動きもしていないというのに、麻衣が小刻みに痙攣し、腰をくねらせる。

「んぅ! んふんんーーー!」
黒玉を口いっぱいに頬張り、声を出すことも容易ではない麻衣は、座った老爺の腰に跨り、抱きつくような姿勢でその剛直を呑みこんだ状態のまま、早くも絶頂を迎えていた。
女陰から愛液が漏れ出て、結合部を濡らしていく。

「なんじゃ、もうイキおったのか?」
拍子抜けしたかのように、邪悪な表情の神主が声を漏らす。
次いで、ニヤリと口元を吊り上げ、こう言い放った。

「そのような様で、これに耐えられるかのぅ?」
言うと同時に、空いていたもう一つの穴――麻衣の肛門に黒玉をねじこんだ。

「ん゛っ!!!?」
時平の巨根に開発されていたとはいえ、時をおいて再びすぼまり、閉じていた菊門が、強引にこじ開けられる。
内側に隠されていた紅い粘膜が痛々しく押し拡げられてめくりあがる。
しかし、その瞬間に麻衣を襲ったのは、当然生じてしかるべき激痛ではなく、性感の爆発であった。
口腔と後門を塞ぐ百泣き黒玉が、性の快楽を百倍にも増幅し、女体に電撃を走らせた。

「んんっ!! ん゛っ―――――――!!!」
入れられただけで、再び麻衣は頂点に達してしまっていた。
三穴全てが――口腔でさえも――経験したことのない人外の快楽に染めあげられ、全身が性感帯と化していた。
その上で、挿入されて尻穴を押し拡げた黒玉が、内部で老人の硬く猛った男性器と肉壁ごしにゴツゴツぶつかり合い、さらに麻衣を責めたて、快感の上限を押し上げていく。
自らの筋収縮が引き起こす振動が新たな刺激を引き起こすことになり、麻衣は連続するオーガズムのあまりの激しさに呼吸すら忘れ、座位のままで淫らに腰を振りたくった。

(気持ち……良すぎる! もう、もう……無理!! 許して、おねぇちゃん!!)
「ん゛ぐっ! ん゛! ん゛っ!」
――プシャッ、ピュシュッ!
勢いよく潮が噴き出し、老人の陰毛を濡らしていく。
男の背後にまわされた手に力がこもり、突きたてられた爪が背中を掻き毟って赤い線を描きだす。

「くくくっ、そんなによいか? 堪らなかろう、儂の黒玉の味は?」
そう言って黒玉法師が麻衣の胸を鷲づかみにする。
連続してイったばかりの麻衣には、それはむき出しの神経を触られるような行為だった。

「んんっ!」
反射的に逃れようとするのを許さず、さらに老人は固くしこった乳首を口に含み、吸引する。

「――ふんぅーっ!!」
口を塞がれている麻衣が、涙を飛び散らせながら神主を押しのけようとする。

「落ち着かぬ奴じゃのぅ」
神主がたしなめるようにこぼし、麻衣の手に自らの手を合わせ、五本の指をしっかりと絡ませる。
両手を恋人つなぎのように組み合わせて麻衣の自由を奪うと、男は上体を後ろに倒し、仰向けに寝そべった。
自然に、麻衣が上に跨る騎乗位の形になった。

「――ホレッ」
ズンッと下から老爺が下半身を突き上げた。

「ん゛っ!」
麻衣が男の上でのけぞりながら苦悦の声をあげる。
口と尻と膣。
三つの穴を同時に犯され、媚薬と淫具の相乗効果でありえないほどに性感の高まった状態で再開された責め苦。
快楽と絶望に、麻衣の顔が歪む。

「ホレッ、どうじゃ? ホレッ、ひひひひっ」
下卑た声で嘲りながら黒玉法師が腰を突き上げるたびに、感じすぎる麻衣が喘ぎ、身悶える。

「今度は自分で動くのじゃ! 儂を満足させられたら、黒玉を除いてやろうぞ?」
黒玉法師が麻衣に悪魔の囁きを告げる。
麻衣にはもう、正常な判断力は残っていなかった。
声に導かれるように自ら腰を動かし、下の穴で老人の太棹をしごきだす。

「おおっ!? 極楽、極楽……たまらんのぅ」
好きもの丸出しの下品な言葉を、神に仕えるべき神主が緩み切った顔で垂れ流す。

純潔であるべき巫女が若く瑞々しい肌を人目にさらし、幼さの残る顔を淫らの法悦に紅潮させ、口を大きく開いて黒玉の隙間から涎をこぼしながら尻を振っている。
その股間は、皺だらけの老爺の股間とつながり、肉芽を充血させ、愛液を滴らせながら無我夢中で男の欲棒を咥えこんでいる。
鬼獣淫界の淫鬼たちであっても、滅多に目にすることのできぬであろう、猥褻すぎる淫ら絵巻が現出していた。
両手は下に寝転がった老人と指を組み合わせて恋人のようにつながれ、下から体重を支えられている。
そのため、麻衣は多少重心を動かしても倒れることはなく、大きく下半身を動かして、神主のいきり立った巨根を責め苛んだ。
膣内も口腔と後門の黒玉の光の点滅に合わせるように蠢き、締めあげ、お互いの快感を高め合い、快楽を貪ろうとする。

「おうっ、ひひひ、これはたまらぬ! もっとじゃ! もっと動け!……そうじゃ!……そうじゃ!」
「んっ!……んふんぅっ!」
鼻腔を大きく開き、息を激しくもらしながら、神主の煽る声に合わせて全裸の巫女の女体が激しく舞い踊る。

「おぅ、ぅおぅっ!」
その腰の動きがどのような悦楽をもたらしているのか、神主の老人がだらしなく弛緩した顔で歓声をあげる。

「そうじゃ!……そのまま続けよ!……おおっ……よいぞ!…お…出る……出るぞよ! ホレッ、受け止めよ!!」
「んふぅぅ!?」
老人のものとは思えぬ巨大な陰茎がさらに膨れあがり、熱く滾った白濁液が後からあとから噴出し、勢いよく麻衣の子宮に浴びせられた。
ドクドクと脈打ちながら膣内で暴れる男根を咥えこむ麻衣にも、その洗礼が最後の一押しとなり、絶頂が訪れる。

「んっ! んんっ! んんんんんんッッ!!」
口を塞がれたまま、声も枯れんばかりに叫び、またしても麻衣はイキ狂った。
つないだままの黒玉法師の手を固く握りしめ、涎を垂らしながら顎をそらして硬直する。
醜悪な老人の男性器によって三度も深い絶頂に追いやられてしまった麻衣は、しかし嫌悪感よりも喜悦に顔を染め、汚らわしい精液を女性器で一滴残らず呑み干してうっとりしている。

「おうおう、さても善きまぐわいであった……褒美として、もう一つおまけをつけてやろう」
満足すれば黒玉を除くと言った舌の根も乾かぬうちに、麻衣のイキっぷりに気をよくした黒玉法師が黒玉をもう一つ麻衣の尻の穴にねじこんだ。
カチカチと硬い玉がぶつかり合いながら尻穴を拡張し、二つともグリグリと奥へ潜り込んでいく。

「んぐふんぅーーーーーっ!!!?」
麻衣がたまらず絶叫した。
二つの玉がぶつかる度に、ついさっき頂点に達したと思えた快楽をはるかに上回る性の悦びが噴きあげる。

(狂っちゃう! こんなの無理! こんなのぉ――!!)
休む間もなく与えられる新たな責め苦に、麻衣はもう耐えられなかった。

「もう一ついけそうじゃの、ホイッ」
さらに黒玉が追加され、ゴツンゴツンと前の玉に押し当たりながら肛門にめり込んでいく。

「ふんぐっ―――!!!?……ッ……ンンッ―――――!!!」
増幅される快楽は、倍では済まなかった。数倍、十数倍にも膨れあがり、麻衣の正気を吹き飛ばした。
老人の手によってもたらされた四度目の絶頂は、いつ果てるともなく続き、麻衣は数分に渡ってイキ続けた。
背骨が折れそうなくらいにのけぞり、焦点の合わない目を見開き、もう失神しているのかとも思えるくらい、声も表情も消え失せた状態で果てしなく痙攣を続ける。

「――こりゃ、こちらもたまらぬわい! 儂ももう一度ゆくぞ! それ! それ!」
腸内で暴れる三つの百泣き黒玉が、薄皮一枚を隔てて女陰に挿入された太棹とぶつかり、押しのけ合って想像を超えた刺激をもたらすのだ。
男のほうも堪えきれずに再び昇りつめた。
結合部が抜け離れてしまわぬように巧みに姿勢を制御しながら、黒玉法師が腰を突き上げ、再度、煮えたぎる欲望の汚汁をぶちまける。
放出したばかりであるはずなのに、一度目にも増して膨張した男性器が、精液を注ぎ続ける。
どこに溜められていたのか、数十秒に渡って恐ろしい量が断続的に麻衣の下の口に流れこみ、収まりきらずにあふれ出た。

……終わりがないかのようにも思えた激しい連続絶頂がようやく収まり、麻衣の瞳にぼんやりと光が戻ってきた。
快楽の余韻で指先まで痺れている身体は鉛のように重く、指一本動かすのも容易ではないほどだった。
自分でも意識が保てていることが不思議なくらいで、麻衣はそのまま後ろに倒れこみそうになる。
しかし、老人が麻衣の両手を引っ張り、自分の上へと倒れこませる。
男の胸に顔を埋めるような格好で麻衣がぐったりとうつ伏せになる。
だが、両脚は開かれ、まだ股間は男と交合したままであった。

「これでそなたは儂のものじゃ」
黒玉法師が麻衣の頭のすぐ上で口を開き、告げる。
ぼんやりと霞がかかった思考のままで、麻衣は首をわずかにもたげ、声の主を見返した。
すると不意に眼前の老人の顔がぼやけ始め、

「――そして、俺のものになるのだ、麻衣」
聞き覚えのある酷薄な声が後を継いだ。

麻衣の目の前に精悍な金髪の若者の顔があらわれる。
それは、亜衣の処女を散らし、麻衣を木馬に跨らせて純潔を奪わせた憎き敵――カーマの顔であった。


               (つづく)
 

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