淫獣聖戦ZZ 第6章 改訂版
著者 : パンダパン




時平は秘口を征服する腰の動きを休めることなく、いきなり麻衣の後ろのすぼまりに指を突き入れた。

「きゃあっ!? い、嫌、そこは!?」
麻衣が悲鳴をあげる。
入り口こそひくついてはいたものの、中はさすがに堅く閉ざされ、指は半ばまでめり込んだだけで止まった。

「ホッホッホッ、さすがにきつく締めつけて来よるの!」
そう言いながら、狭まった穴の中をこねまわす。
放射状の皺を引き延ばすように、指をゆっくりと大きく動かした。

「やぁ……! 痛…やめてぇっ!」
思ってもみなかった部位の陵辱に、麻衣は恐怖で硬直した。
木馬に肛門を貫かれた時の激痛が、脳裏によみがえる。
指で後ろの穴を犯しながら、時平は魔羅でさらに激しく麻衣の中をかきまわす。

「あうっ! はああん! 嫌! いやぁーっ!!」
先ほどまで興奮の極みにあり、早々に昇りつめんばかりに翻弄されていた麻衣だったが、嫌悪感が一時的に牝の快楽を上回っていた。
皮肉にも、新たな凌辱を加えられることによって、敵から与えられる絶頂という最悪の屈辱から彼女は辛くも逃れ出たのだった。
しかし、それも一時のことに過ぎなかった。
薄壁一枚を通して、両方の穴に挿入された異物同士がこすれ合う。
性器と排泄器官という、隣り合わせつつも別々の穴の内側で、溶け合うように感覚が入り混じり、区別がつかなくなっていく。
もとより快楽に染まっていた膣内はもちろん、肛門やその奥の粘膜、肉壁からも、ゾクゾクと不当な快感が生じつつあった。

「いやよいやよも好きのうちじゃ、ホホホホホッ!」
「やめて! お願い……許して…抜いてぇ!………おねぇちゃぁんっ!」
無意識に最も頼りにする姉の名を呼び、麻衣は泣き叫んだ。
だが視界に先ほどまでいた亜衣の姿は入らず、その声も聞こえなかった。
頼る者のない心細さに麻衣の心が揺らぐ。

(おねぇちゃん、どこにいるの!?)
しかし、そちらに意識を向け続ける余裕などなかった。
時平はいったん指を引き抜くと、その指を口に含み、たっぷりと唾液を塗りたくった。
そして再び、麻衣の後ろのすぼまりに突き入れる。
潤滑液が塗られたことによって、スムーズに奥深くまで指が潜り込んでしまう。先ほどは第二関節までしか入らなかった人さし指が、一気に根元まで突きこまれた。

「――んくッ!」
麻衣が苦悶の声を漏らす。強引に侵入されるときの重苦しさと異物感、直腸を指でまさぐられる嫌悪感に背筋がおののいた。

――再び指が引き抜かれる。
引き抜かれる際に、ゾクゾクするような未知の感覚が麻衣の内側からこみ上げた。

(何?……こんな、こんなの知らない……)
再度時平が指をしゃぶり、今度は二本の指を同時に突き入れた。激痛と同時に、悪寒とも快感ともつかない奇妙な感覚が生じる。

「い゛ッ!……ク…ハ……」
麻衣が涙ぐみながら呻く。
苦痛と同時にもたらされる背徳的な肉の悦楽に意識がかき乱され、正気が保てない。麻衣は時平に嬲られながら、徐々に恍惚となってきた。
もはや苦しいのか気持ちいいのか、混然となって判別できない。
二本の指が内臓をかき回すたびに、感じたことのない快楽が高まっていく。
――また、抜かれた。

「ンっ!」
汚物をひり出す時に似た、しかしそれ以上の解放感と陶酔的な気持ちよさに身震いする。
替わりに太い親指が挿しこまれる。

「あゥッ」
今度はほとんど痛みがなかった。
いや、愉悦が苦痛に勝ったのだ。
背筋を電流のように走り抜ける甘い刺激が、思わず嬌声をあげさせたのだった。
同時に、膣がキュキュッと収縮して、意思を持った生き物のように時平の剛直をきつく咥えこみ、「もっと続けて」とおねだりしていた。

その刺激を感じた時平の瞳に、満足げな光が浮かんだ。唇の端を吊り上げ、おもむろに腰の動きを加速させる。
長大な肉棒が引き抜かれる寸前まで引かれ、次いで勢いよく奥まで突き入れられる。
下腹部と尻が打ち合わされ、肉のぶつかり合う音が響く。
パンッ! スパンッ! と激しく時平の巨根とその付け根が柔らかな臀部に打ちつけられるたび、歓喜と苦悦に麻衣が顔を歪ませた。

その激しい責めとリズムを合わせるように、尻穴から指が引き抜かれ、また突き入れられて、
麻衣の胎内に挿入された魔羅と肉壁ごしにゴリゴリグニグニとこすれ合い、新たな刺激を生み出す。
親指が抜かれ、中指と人差し指が同時に挿入された。
二本の指が腸内をほじくり、こねくり回し、穴の入口をクパクパと開いて弄ぶ。

「や……痛い!………んくっ……拡げないでぇ!」
たまらずあがる悲鳴に従うように指がヌポッと抜け――すかさず三本に増えて突き入れられた。

「――ぐ……あぅぅ!?」
今度は薄い肉壁越しに膣内の怒張をなぞるように指が腸の内部をグシグシとこすりながら前後する。

「やぁ……それ、ダメェ……」
両穴がいっぱいに埋められ、中でこすれあう感覚が、名状しがたい快感を生んでいるのだろう。麻衣が甘い声で弱々しく拒絶する。
しばらく肉壁を挟んで男根と戯れていた三本の指が腸内でぐるりと回転し、逆側をもみ始める。

「んぐ……苦し…………はぁんっ!……」
新たな刺激に苦悶の声が漏れたが、すかさず時平の男根が子宮口に勢いよく叩きつけられ、麻衣が歓喜のヨガり声を漏らした。
同時に勢いよく指が引き抜かれた。

「はぁぅっ!」
後ろの穴から異物が抜けるときの感覚に、麻衣が見悶えながら声をこぼした。

入るとき、出るとき。
それぞれ違う快楽が背筋を貫いて走り抜ける。
前の穴と後ろの穴が交互に、そして同時に責めたてられ、苦痛と快楽が入り混じりながら波のように押し寄せる。
その繰り返しが麻衣を狂わせていった。
少し前まで固く閉じられていたはずの菊の蕾が、今や拡げられ、ほぐされて入口がポッカリと口を開け、トロトロと蜜を垂らし始めていた。
時平が親指を挿入し、激しく振動させて刺激を与える。

「アウッ! ひぅぅっ!」
甲高い媚声をあげながら、頭を左右に振り、麻衣が悶え喘ぎ続ける。

乙女にあるまじき禁断の感覚を開発されていることを自覚することもできず、麻衣はただ時平の凌辱に身を任せ、両穴を侵す肉の棒と指に翻弄される。
普通に性器だけを責められていたのであれば、とっくに堕ちていた。
それが、注意を分散させられ、新たな性感に戸惑うことで、絶頂に達することから免れている。
しかし、それももう限界だった。
子宮の奥底から、何かがこみあげてくる。つま先から頭頂まで、痺れるような刺激がかけめぐり、「それ」が近いことを知らせていた。

「らめ……もっ……ふぁぁっ」
体の奥から何かが噴出しようと蠢いている。
麻衣は歯を食いしばり、両手を強く握りしめて、「それ」に備えた。
下腹部に感覚が集中し、大きな絶頂の波が訪れる瞬間に向けて全身が緊張していく。
ところが……

――チュポッ
濡れた音をたてて、二穴から性器と指が出て行った。

「ふ……っ」
麻衣の口から声にならない息が漏れる。
絶え間ない責め苦から束の間解放された安堵と、頂点に駆けのぼりつつあった昂ぶりが中断されたことへの未練とが入り混じった切なさの間で、表情が揺れていた。

(どうして?)
あとちょっとで、途轍もない満足が得られていたはずだった。
困惑と恨みがましい気持ちが目に浮かび上がる。
――が、

ズンッ!!
「――ッ……あ゛ッ」
次の瞬間、時平が両手で腰をきつく掴んで引き寄せ、指とは明らかに違う雄渾な肉棒を、後ろの排泄口から麻衣の中に容赦なく突き入れた。

ほぐされつつあったとはいえ、未だ開発されきってはいなかった狭い穴が一気に押し拡げられ、指ではたどり着けない奥まで滾りたつ肉の棒が侵入し、腸内をまっすぐに貫き通す。
肛門に、生まれて初めて生の男性器の侵入を許した。
木馬のあれとは全く違う、入れられただけで突き抜ける快感をもたらす本物の脈打つ肉の刺激。
腰をつかむ掌の力強さや、麻衣の反応に合わせる変幻自在の挿入リズム。角度、強弱の絶妙なコントロール。
これに比べたら、木馬など子供だましだった。
そして、もう一度――

ズンッ!!
「あ゛ッ――ん゛…んんーッ!!」
麻衣の脳内で何かがスパークした。

――ズンッ!!
さらに激しく腰が打ちつけられ、肛門を巨大な性器がえぐった。
その強烈な圧力と刺激が、これまでに溜まりたまったものを押し流す、最後のとどめだった。
今まで感じたことのない、猛烈な快感の大波が、怒涛の勢いで全身を駆け巡った。

「ア゛!! ダメ、イっちゃ……あ…」
――ズンッ!!
込みあげてくる絶頂の波とシンクロするようにして駄目押しが突きこまれた。

「アァァァーーッッ!!!」
壊れるのではないかと心配になるくらい、麻衣は激しく痙攣し、大きくのけぞりながら絶頂の叫びをあげた。

尻だけではなく、頭や手足もガクガクと震わせ、目をギュッと瞑って口を開け放ち、声をあげながら快楽の極みに歓喜する。
肛門と腸内、そして隣り合わせた性器からも異質な快感が噴出し、脳髄まで染めあげていく。

「善きかな! 善きかな!」
喜悦の声と同時に時平が精を放った。
直腸内を埋め尽くした巨根から大量の白濁が迸り、麻衣の内臓を穢していく。
脈打つ肉棒から熱い液体が放たれるのを、麻衣は真っ白になった頭の片隅で感じていた。

自慰によって得たクリトリスからの絶頂でもなく、木馬によって強引にもたらされた、痛みとないまぜになった苦しい絶頂とも違う。初めて達した異次元の快楽――
細かい痙攣を繰り返しながら、忘我の状態で麻衣は時平の男根を尻穴でギュウギュウ絞めあげた。
普段はやわらかくかわいらしい丸みを形づくる尻肉が、筋肉の繊維を浮き出させるように硬直して、快楽を貪っている。
男の液を搾り抜こうとするかのような締めつけに、時平が愉悦の笑みを浮かべた。
大量に放った後であるにも関わらず麻衣を貫いた分身は未だに隆々と屹立し、硬度と長さを保ったままで、女の反応を心ゆくまで味わっている。
憎き天津の巫女を自らの性技によって屈服させ、あまつさえ屈辱的な肛門性交による絶頂に導いた……しかし本番はこれからなのだ。

「ケケケーッ! 見たか、オイ! 妹のほうまでケツ穴でイキやがったぜ!」
「ああ、姉妹そろって尻の穴を犯されるのが大好きなようだな! この好きものどもが!」
「妹は牝犬の格好で糞穴を貫かれるのがたまんねぇとよっ! ケーッケッケッケッ!!」
麻衣の乱れっぷりに唾を?み込みながら見惚れていた邪鬼たちが、ここぞとばかりにやんやと囃したてた。

(……姉妹そろって? それじゃぁ、おねえちゃんも…お尻を犯されてイッちゃったってこと?)
麻衣は激烈な絶頂による虚脱で朦朧としながら、まさかという思いで邪鬼の言葉を反芻した。
だが、落ち着いてその言葉の意味を考える間もなく、再び時平が腰を動かし、抽送が再開された。

「――やっ、ダメ…止まってぇ!」
麻衣がたまらず悲鳴をあげる。油断していたところに容赦ないピストンが加えられ、達したばかりの敏感な身体が再び一気に昇りつめようとする。
たっぷりと注ぎ込まれた白濁液が潤滑液となり、ヌルヌルとした感触が敏感な粘膜を刺激し、新たな快感をもたらす。

「はぁ……んぅぅぅーーーーっ!!」
歓喜の声をあげながらも、敏感になりすぎたところへ加えられる刺激の強さに、麻衣は無意識に腰を逃がして離れようとする。
暴れる麻衣の後ろのすぼまりから時平の分身が抜け出た。
しかし――

「あはぁぅっ!?」
今度は前の穴に時平の精液まみれの肉棒が侵入した。

「やっ……そっち、感じすぎて……」
苦悶して麻衣が逃げ出そうと尻を振り動かす。
構わず時平ががっちりと腰を引きつかみ、二度三度と怒張したモノを高速で突き入れる。

「――や、あぅ、ダメ、また――」
それだけで麻衣はピークに達しそうになった。
が、そこでまた時平が腰を離してしまう。

「え?……あ、やぁ……!」
そして再び菊門に侵入する。

パンッ、パンッ、と数度勢いよく腰を叩きつけては、一度全てを引き抜き、もう一つの穴にまた突き入れる。
すぐにも達してしまいそうになっているにも関わらず、麻衣はその寸前でおあずけをくらい、違う場所を責めたてられる。

「嫌ぁ……わからなく……わからなくなっちゃうのぉっ!――もう……もうやめてぇ!!」
代わるがわる前と後ろを交互に貫かれ、麻衣は乱れ狂い、混乱のままに悲鳴をあげた。

「ホッホッホッ、またイキたいのでおじゃろう? どちらでイキたいのじゃ? ホレ、言うてみるがよい」
「そんな……ことっ……」
弱々しく抵抗とも否定ともとれる声を漏らす麻衣。
時平は束の間、腰の動きを止めて嘲りの声をあげた。

「尻か? 尻がよいのでおじゃろう? 先ほどのようにもう一度ヨガり狂わせてやろうぞ?」
「……やぁ……お尻、これ以上……拡げないで…もう――壊れちゃう」
まともに思考することもできず、麻衣が思わず懇願する。

「ホーッホッホッホッ! 情けなきことよ! 天津のおなごがこの程度で音をあげるとは……良かろう、そなたの望み、叶えてつかわす!」
そう言い放つと、時平は四つん這いになっていた麻衣を手際よくひっくり返し、仰向けに横たえさせた。

「何を?――」
急な状況変化についていけない麻衣が反応するよりも早く、両脚を大きく開かせ、その間に時平が入り込む。

「嫌――!」
麻衣が焦りの声をあげたが、もう遅かった。正常位で二人が結合する。

「うくぅぅっ!」
先ほどまでとは違う角度で深く杭が打ちこまれ、麻衣が熱い息をもらした。
度重なる責めを受け、すっかり子宮口が下がってきていたところへ、時平の杭の先端がグリグリと圧しつけられる。

「―――ァッ」
それだけで、麻衣の膣壁はわななき、小刻みに震えながら収縮した。
間近に、悦に入る時平の顔が見える。麻衣の反応を見守るように顔を覗き込む時平と目が合い、麻衣は顔をそらした。

獣の姿勢にも似た後背位での凌辱は屈辱的なものだったが、自分を犯す相手を見ずに済むという点では助かっていた。
しかし、この格好は嫌でも相手が目に入り、相手に顔を見られてしまうのだ。
恋人や夫婦の営みであれば愛情を確かめ合うのに最適だが、今の麻衣にとっては最悪の体位だった。
だが、身体は正直だった。密着した下腹部からこれまで以上の快楽がもたらされるという期待が、麻衣の股間を熱く燃え上がらせ、濡れ蕩けさせている。
ただ入っているだけなのに、時平の剛直が敏感な襞や狭い穴を押し広げ、埋め尽くし、麻衣を悦ばせていた。
すっかり固く勃起した麻衣の真珠は、包皮が剥けてあらわになっており、敏感すぎるそこに男のモノの付け根が強く押し当てられているだけで、強烈な疼きを放ちつつあった。
結合部で時平の逸物を包みこんでいる襞々はひくつきながらすっかり濡れそぼち、ポタポタと愛液を滴らせていた。

「ククク、そなたはこの顔が好きであったの?」
時平がおかしなことを言い、疑問に思った麻衣が背けていた顔を戻した。

「――!?」
そこにあったのは、過去に時平が変化していた奉納試合の敵手、藤原光時の顔だった。


               (つづく)
 

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